女装と自己女性化愛好症候の関係は、フェチ系女装行為とジェンダー系女装行為に
深く関係していることも述べました。
自己を女性化させることで性的興奮を覚える自己女性化愛好。
自己女性化愛好者,AG女装子さんのその心理とは?
(おもに趣味女装子さんのことを)AG女装子さんと分類しています。
もくじ
自己女性化愛好症の場合、
目的は「自分が女性化することで、性的興奮や興奮を得ること」です。
その程度は個人によってばらばらです。
女性用の下着を身に付けるだけで、性的興奮を得られる方もいえれば、
女性のような言動をとるだけで興奮を覚える方もいます。
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この自己女性化愛好の「女性化」とは具体的になんなのでしょうか?
本記事では「自己女性化愛好者の女性化」について掘り下げてみたいと思います。
自己女性化愛好者の女性化には2パターンある
「自分が女性化する」とはなんでしょうか?
自分が女性化するというのは、
・身体的特徴が女性化する
・こころ(精神面)が女性化する
という2つの要素があります。
身体的特徴の女性化に関しては、元々セクシャリティ(生物学的な性)は男性なので、
身体的な特徴やこころ(精神)まですべてを女性化することは時間や費用をかけないとできませんので、
体毛を薄くする、髪の毛を長くする、太ることで女性のような丸みのある身体を手に入れる
など自身の体の一部でも女性化させようとします。
こころ(精神面)のの女性化に関しては、
自己女性化愛好症(オートガイネフィリア)の方は、GID(性別違和)ではないので、
「自分は女性である」とは思っていません。
男性あるいはそれ以外の性(性はグラデーションなので)を主体として、もうひとりの自分が女性化するということです。
その手段として、ジェンダー(社会的な役割としての性)として女性になりきることで、自己女性化の願望を満たそうとします。
なので、自己女性化愛好者の女性化には、
・身体的特徴が女性化する→セクシャリティの女性化
・こころ(精神面)が女性化する→ジェンダーの女性化
の2つがあると言い換えることができます。
ジェンダーは社会的役割の性別。
GIDと自己女性化愛好者の女性化のちがい
よりわかりやすく理解するために、女性化の具体的内容をGID(性別違和)と自己女性化愛好症候(オートガイネフィリア)で比較してみます。
GID(性別違和)の場合、男性(セクシャリティ、ジェンダー)自体を否定します。
GIDの場合、「女性が男性の体や精神構造の中に閉じ込められている」のと同じ状態なので、
男性的な身体的特徴や社会的な男性的扱い、待遇すべてに違和感を感じ否定します。
GIDさんすなはち、主体者自体のこころ(精神)が女性なんです。なので、「女性化そのものが目的」です。
女性化は、自分の本当の性(女性)を達するという目的そのものなのです。
一方、自己女性化愛好症(オートガイネフィリア)の場合、
男性(セクシャリティ、ジェンダー)自体を100パーセント否定するわけではありません。
あくまで「女性化」は「女性化願望を叶えることによる興奮や性的興奮」のためにある手段に過ぎません。
GID(性別違和)と自己女性化愛好症(オートガイネフィリア)が
混同されがちですが、まったく違うのはこの点なんです。
なので、自己女性化愛好症候(オートガイネフィリア)の方が女性化する場合、
その方には、主体者と女性としての主体者の2つが同時に存在します。
自己女性化愛好者の女性化~セクシャリティの女性化~
先述のように、完全に女性化することをしないため、
・髪の毛を伸ばす
・肌をの手入れをし、女性のような繊細な肌にする
・ダイエットをし、少しでも体の線を細くし、女性の体格に近づける
・逆に太ることで、女性のような丸みのある体にしようとする
・太ることで乳房に肉をつけ、女性の乳房と同じ形状に近づける
・眉毛をそったり、爪を長くするなどして女性に近づける
・タックなどをして、男性器を隠してへこませて女性器に近づける
などといった行動をします。
一部の方は、
・乳房のみを女性化させる
・髪の毛を女性のようにサラサラさせる
・くびれのみを美容整形する
のように、からだの一部だけを女性化させるだけで、
性的興奮を覚える自己女性化愛好者も存在します。
このような方は、必ずしも女装をするとは限りません。
「見た目は完全に男性で、乳房だけ女性のようになっている、
でも本人は非常に満足」という自己女性化愛好者も存在しています。
自己女性化愛好者の女性化~ジェンダーの女性化~
こころ(精神)の中で、「自分は女性だ」と思い込んで、それだけで自己女性化願望を完結することが
できる方も稀にいますが、多くの方は社会的に女性になるための行動を伴って女性化願望を満たします。
そのための行動の例として・・・
・女性用の下着を着用する
・女性用の洋服を着用する
・しゃべり方を女性のようにする
・立ち振る舞いを女性のようにする
・第3者から女性のように扱われるように振舞う
・性行為において女性の役割を行う
などです。
このような、セクシャリティの女性化とジェンダーの女性化を手段として、
性的興奮や興奮を得ることで、女性化願望を満たします。
多くの場合、セクシャリティの女性化、ジェンダーの女性化の両面で興奮や性的興奮を得ようとします。
人によっては、セクシャリティの女性化のみで興奮を得る方や、ジェンダーの女性化のみで興奮を得る方もいます。
フェチ系女装行為とジェンダー系女装行為に深く関係
この自己女性化愛好症候(オートガイネフィリア)と女装の関係性ですが、
オートガイネフィリア自体がフェチ系女装行為オートガイネフィリア型です。
■自己女性化愛好型(オートガイネフィリア型)
自らが女性化することで性的興奮を覚えるフェチ自己女性化愛好症
(オートガイネフィリア、AG)によって女装するタイプです。
このタイプの場合、自分があこがれる女性像に自らが変身する願望を満たすため、
女性らしい方や美人でかわいい女装子さんも多いのです。
そして、さらにジェンダーの女性化において、女性の衣服を身につけたり、立ち振る舞いを女性化するなどがありましたが、
これは、フェチ系女装行為とジェンダー系女装行為のモチベーションとほぼ同じです。
女性の衣服自体に執着がある(フェティシズム)に加えて、自己女性愛好症の方は、
フェティシズムの快楽と自己女性化の快楽の2重の快楽があります。
フェティシズムはなくても、自己女性化愛好症候のジェンダーの女性化をする場合、
「女性としてふるまう」ために女装をする場合、それはジェンダー系女装行為になります。
このように、自己女性化愛好症候の方のジェンダーの女性化の際、「女装行為」が深く関連してくるのです。
自己女性化愛好の女性化には「からだの女性化」と「らしさの女性化」がある。
いかがでしたか?
自己女性化愛好者は、自分が女性化することで性的興奮を覚えるのです。
その女性化には、
・セクシャリティの女性化
自分の体や身体的特徴を女性化させることで性的興奮をする。
美容整形や女性ホルモン摂取などによる女性化~
女装行為をすることで見た目が女性っぽくなることで、
女性のからだを手に入れたような疑似体験をするような女性化などがそうです。
・ジェンダーの女性化
女装をして女性として社会に溶け込んだり、
男性に女性的に扱ってもらったりすることで、性的興奮を覚える。
本日もお読みいただきありがとうございました。