カマレズの心理について女装ワールドを4年もやっててまだ一度も語ったことがなかったので、これを機に語っておきます。
カマレズとは、「女装子・トランスが、女装子・トランスと性行為を行う行為」のことで、
「オカマのレズビアン」→「カマレズ」という通称で呼ばれています。
一般名称でいうと「トランスレズビアン」という言い方が適当でしょう。
カマレズという呼称の中には蔑称(さげすむための意味)的なニュアンスはないので、
あえてこの記事ではカマレズという単語を用いて、カマレズの心理について解説しておきたいと思います。
もくじ
カマレズ女装子さんの分類
カマレズ女装子さんの分類をまずしておきます。
カマレズをする女装子さんの中にも「タチ」と「ネコ」が分かれています。
タチのカマレズ女装子さんとは?
攻める側、女装子さんを求める女装子さんのことです。
女装子さんを好きな男性=チェイサーさんと構図的には同じですが、異なります。
カマレズ女装子さん | チェイサーさん | |
女装子(あるいは女装子も含む) | 性対象 | 女装子(あるいは女装子も含む) |
男性である場合が多い | こころの性別 | 男性 |
女装をして女になりきっている | ジェンダー | 男 |
タチ(が多い) | エッチの役割 | タチ(が多い) |
要は、「女装しているトラニーチェイサー」ということもできます。
ネコ(ウケ)のカマレズ女装子さんとは?
女装子さんとの性行為が可能なウケの女装子さんのことです。
・女装子さんとだけしか性行為できない人
・女装子さんとも性行為できる人(男性ともできる)
大きくこの2パターンの方がいます。
いずれにせよ、女装子さん同士が性行為をする「カマレズ」における登場人物は
女装子さんのみなのです。
一体、彼女たちの心の中では何が起こっているのでしょうか?
さまざまな女装の分類を解説した記事もあります(女装ワールドノンアダルト)
カマレズ行為の脳内活動。その時、女装子さん同士の脳内はどうなっているのか?
カマレズ性行為というのは極めて高次元な脳の活動を要する行為で、いくつかのパターンがあります。
2人で1人の女装子を抱いている「ツーオンワンカマレズ」
2人で1人の(ネコ)女装子さんを抱いているという脳内活動のパターンです。
これはネコの女装子さんは脳内でAGになっていて、女装した自分という「もう1人の女としての自分」に興奮しています。
一方、タチ女装子さんは、相手の女装姿に「女性」を感じて興奮します。
このツーオンワンカマレズの場合、タチ女装子さんの女装は「ツール」「飾り」のようなものになっていて「女装している男性」となっています。
オートガイネフィリアについてはこちらの記事参照
自己女性化愛好者の女性化とは?GID(MtF)とは決定的に違う点。
自己女性化愛好者は「もう一人の女性としての自分」に興奮し、ハッテン中は男の自分が女の自分を見ている。
要は、ネコ女装子さんもタチ女装子さんも両方の「男性としての自分」が、
女装したネコ女装子さんを抱いているような状態で興奮しているのです。
だから「ツーオンワン」なのです。
なので、
見た目は「レズ」でもその中身は、「女装してるチェイサー的役割の女装子と、
女装して女性的役割の女装子の性行為」ということになっているのです。
女装してるほうが女装子を食べやすいので女装して女装を食う「ツールカマレズ」
女装してるほうが女装子さんと性行為する確率が高いので、女装している
「ツール系女装行為」をする中身はチェイサーとほぼ同じの女装子さんと、
女装子さんとのレズ性行為のパターンです。
要は、後述しますが「嫌男性の女装子さん」も「性行為しうる対象に含む」ために
女装して性行為するツールレズです。
とはいえ、「最初はツールで女装してたけど、女装しているうちに自分も男性に抱かれたくなった」というAGを発動する人もいます。その場合、徐々に「最初は女装子さんを抱くタチ」だった人が、
「抱かれる側のネコ」に変貌するのです。
それぞれが「もう1人の女性としての自分」を抱いてる「ワンワンカマレズ」
次はワンワンカマレズです。
性行為をしているものの「相手に興奮しているわけではない」カマレズです。
要はお互い女装して「もう1人の女性としての自分」に興奮しあっている場合です。
性行為はあくまでそのツールになっているのです。
ネコとタチの役割がはっきり分かれない場合もあります。
お互いネコという場合もあり、性の不一致で別れてしまう人も多かったりします。
トランスレズビアン
シス女性(純女さん)の中で女性も性対象に含んだり、性対象が女性のみという
「レズビアン」と同じような感覚で行っている人もいます。
AG的モチベーションはなく「こころが女性で、性対象が女性」というトランスジェンダーがこれに該当します。
嫌男性のカマレズ女装子のなぜ。男性に対する異常な攻撃性を持つ人も。
カマレズ女装子さんの大きな特徴の1つに「嫌男性」があります。
人によっては男性に対して異常な攻撃性を持っている人もいます。
なぜなのでしょうか??
同性愛躊躇の問題。「男性と性行為するところまでは踏み込めないけど、女装子さんだったらいい」
「男性と性行為するのは躊躇されるが、女装子さんとであればいい」というモチベーションでカマレズ化する人もいます。
要は、自分が女装して性行為をしてみたいというAG的モチベーションを持っているものの、男性と性行為をするのは「同性愛」になってしまい(※厳密には違うのだが。あくまでAGは、もう1人の女性としての自分を自分で抱いているだけだから)、躊躇されるという価値観を持っている人がこうなる傾向があります。
その場合、「同性愛嫌悪」「同性愛躊躇」から「男性に対して嫌悪」「男性の性的シーンの介入の嫌悪」が発生している場合があります。
しかし、このような場合、躊躇がなくなったり、「同性愛嫌悪の思い込み」が外れたりして、
最初はカマレズ専だったとしても、男性とも性行為可能になる女装子さんも多くいます。
あくまでカマレズは「ステップの1つである」場合も多々あるのです。
なので「あの女装子さんはカマレズだ」と言っても「カマレズもするけど、男性ともする」という方も多いです。
自分の男性性に対する劣等感を男性に投影している
女装するモチベーションはさまざまありますが、自分の男性性に対する劣等感から「女性に変貌することでストレス解消(変身願望の充足)」する女装子さんもいます。
そのような人は自分の男性性に対する劣等感から、男性そのものに対して劣等感を投影して、
「異常に男性を攻撃し排除する」傾向があります。
そもそも女装に限らず、他者に対する攻撃性が強い人は劣等感の塊である場合が多いです。
なので触れないか、関わるのであればそれ相応の覚悟を持って関わった方がいいですよ。
カマレズ女装子さんが界隈で増えているのか?チェイサーは女装子を抱けなくなる?
近年「カマレズ女装子さんが増えている」と女装界隈でウワサされていますが、
真相はどうなのでしょうか?
答えはイエスです。
が、それは「女装を始める人が増えた」ので、
「同時に男性とも性行為を行う女装子さんも増えている」のが実態です。
要は女装を始める母数が増えているので「まだ同性愛躊躇している女装子さん」が増えていて、
一時的に「カマレズ女装子になっている」人もいるので、カマレズ女装子さんが増加しているように思うだけです。自然と、その中から「男性とも性行為をする」女装子さんに変貌していくので、
チェイサーさんは、「カマレズが増えるとチェイサーが女装子さんを抱けなくなる」という不安を持つ必要はありません。普通に抱けます。大丈夫です。
カマレズの心理。
書いた通り、「最初はカマレズだったけど変化した」という人もたくさんいます。
決めなくてOK。
たまに「カマレズだったのに男性と性行為しはじめたことを揶揄する」人もいます。
「カマレズだったくせに」みたいな。
は?って感じですね。
人間なんて変化する生き物なのにね。
変化しないことを前提に世界を見てると、本当しんどいよ?
胸張って、カマレズやりましょう。
変化するもよし、しないもよし。
チェイサーさんも、カマレズ女装子さんがいても「あ、この方はこういう心理状態なんだ」と
広い心で「多様性」を許容しましょう。
みんな違って、みんないい。
それが私たちの生きる女装界隈であり、「時代の最先端の世界」なんだから。
本日もお読みいただきありがとうございました。